「絞って染める」
布のアート、有松絞り

「絞って染める」
布のアート、有松絞り

有松絞りは、江戸時代初期から続く愛知・有松の伝統工芸です。染める前に布を縫い寄せたり、糸でくくったりする“絞り”の工程によって、複雑で立体的な模様が生まれます。ひとつひとつが手作業で、染めたあとに糸をほどく瞬間まで仕上がりが見えないため、完成した布はすべてが一点もの。職人の手が生む模様が、唯一無二の美しさを作り出しています。

今も、手でつくる。
受け継がれる藍の技

今も、手でつくる。
受け継がれる藍の技

天然藍染は、すくもと呼ばれる発酵建ての藍液を使い、1枚ずつ丁寧に染め上げる日本古来の技法です。気温、湿度によって発色が変わるため、職人はその絶妙な加減を読みながら作業を進めます。機械には真似できない、深く柔らかな藍の濃淡と、世界にひとつだけの表情が、今もすべて人の手から生まれています。

一点ずつ仕上げるバッグづくり

一点ずつ仕上げるバッグづくり

バッグの縫製もすべて一点ずつ手作業で行われています。生地の柄の出方を見ながら裁断位置を微調整し、厚みや質感に合わせてミシンの圧力や針を変えるなど、熟練の縫製技術が求められます。大量生産では出せない、布と向き合う感覚と細やかな気配り。見えないところまで丁寧に仕立てられたバッグは、使うほどに持ち主に馴染み、藍の表情とともに育っていきます。

手しごとを共につくる

手しごとを共につくる

TSUMUGIでは、藍染のバッグだけでなく、草履のオーダー制作も職人と共に行っています。バッグも草履も、機械だけでは生まれない感覚の積み重ねが、使い心地や美しさを支えています。私たちは、こうした丁寧なものづくりを未来へつなげたい。だからこそ、職人と同じ目線で向き合いながら、一点ずつ、心を込めて届けています。